北極圏に住むエスキモーの食文化は、文明社会で暮らす人たちとは大きく異なり
ます。
食物酵素を取り入れることにより、体内の酵素を無駄遣いしない食文化です。
北極圏では、植物性の食べ物がほとんどないため、主に生の肉を食べており、肉
や魚に含まれる食物酵素のカテプシンを事前消化とその後の消化のために使って
いるのです。
人類学者のステファソン博士は、エスキモーと7年間一緒に暮らし、エスキモー
には病気がなく、健康状態も良いと報告しています。
また、ステファソン博士は、エスキモーと同じ食事をし、北極から戻ったときに
良好な健康状態であったそうです。
エスキモーの健康状態が良いのは、肉食だということではなく、生肉を食べるこ
とによって、肉に含まれる食物酵素を利用し、体内の酵素を節約しているからで
す。
タンパク質が事前消化されている古くなったチーズや、貯蔵された肉を食べる文
化も、エスキモーと同じといえます。
アジア人は、大豆などを酵素(主に麹カビ類)を使い、食品中のタンパク質、炭
水化物、脂肪を事前消化させて摂取し、体内の潜在酵素を節約しています。
事前消化の良い例はバナナです。
バナナはまだ青い時期に収穫されますが、そのとき20%のデンプンを含んでい
ます。
バナナを数日間、暖かいところに置いて黒い斑点が付くようになると、アミラー
ゼがこれを糖に変えています。この糖の約1/4はもう消化の必要がありません。
事前消化されたものを多く食べれば、体内の潜在酵素を節約でき、私たちの健康
も増進することになります。